映画感想

『アナと雪の女王2』感想*ネタバレあり

大人気作品『アナ雪』の続編ですね♫

あらすじ

世界中で社会現象を巻き起こし、日本でも歴代3位となる興行収入255億円を記録した大ヒットディズニーアニメ「アナと雪の女王」の続編。雪と氷に覆われたアレンデール王国に陽光を取り戻し、深い絆で結ばれた姉エルサと妹アナ。氷や雪を操る魔法の力を持つ“ありのままの自分”を受け入れたエルサと、明るいキャラクターが持ち前のアナは、仲間たちに囲まれて幸せな毎日を過ごしていた。そんなある日、エルサにしか聞こえない不思議な歌声により、姉妹は未知の世界へと導かれる。それは、エルサの魔法の力の秘密を解き明かす冒険の始まりだった。姉妹は仲間のオラフやクリストフとともに、数々の試練に立ち向かっていく。前作に続きエルサとアナの声をイディナ・メンゼルとクリステン・ベル、日本語吹き替え版では松たか子と神田沙也加がそれぞれ務め、監督も前作のクリス・バックとジェニファー・リーが続投。主題歌「イントゥ・ジ・アンノウン 心のままに」が第92回アカデミー賞の主題歌賞にノミネートされた。

2019年製作/103分/G/アメリカ
原題:Frozen II
配給:ディズニー
劇場公開日:2019年11月22日

(引用元:https://eiga.com/movie/88655/

一世を風靡したではなくの感想?

そうです!何故ならもぐもぐは圧倒的に1より2の方が好きだからです!

え!賛否両論あったのに?

確かに1の方が曲も覚えやすいし、ストーリーも見やすかったです。

それに比べ2は1よりストーリーも少し重く、特に結末が賛否両論ありますがそれでも私は2が好き。

皆さんはどちらが好きですか?

まだ見たことがない方は是非アナ雪1を見てから2をご覧ください。

※ここから先ネタバレあり感想(未視聴の方はお気をつけください)※

↓↓↓

 

最近のディズニー作品は”別れ”が多いよね

最初に言っておきたいことは、私はアナ雪2は大好きですが、『トイストーリー4』は苦手です。

(まだトイストーリー4とシュガーラッシュオンラインを未視聴の方はここから先ネタバレありますので注意⚠️)

最近のディズニー作品は、1ではコンビだった二人が別々の道を行く展開がよくあるなあという印象があります。

例えば、『トイストーリー4』ではウッディとバズの別れ。トイストーリー4は私の中でなかったことにしたいくらい悲しいお話なので思い出すのも辛いですが、ウッディとバズはお互いが決めた最善の道を進むことになります。

他には、『シュガーラッシュオンライン』のラルフとヴァネロペも価値観の違いから別々の道を歩むことになります。

トイストーリーは5の制作も決まったようですし、この傷ついた心を回復させてくれることを祈るばかりです…(笑)

アナ雪2でも最後はアレンデールに残るアナとノーサルドラの森に行くエルサ

上記2つの作品の別れは、個人的にあまり好きな別れ方ではなかったのですがアナ雪2だけは納得いく別れでした。

何故ならエルサがその選択をする気持ちが分かるから。

1から感じていたエルサへの違和感

アナ雪1からエルサはずっと辛そうで悩んでいる印象が強いです。氷の力で悩むことはもちろんなのですが”自分は何者なのか”、”女王に相応しいのか?”と葛藤しているような場面も多く、いつも無理をして我慢しているように見えます。そして弱みも見せたくないのか誰にも相談しません。

アナもオラフもクリストフも”自分とは”というアイデンティティーをしっかりと確立しているキャラクターでいつも素直で何かあれば誰かを頼り、相談できます。

片やエルサは一人で抱え込み、殻に閉じこもるタイプでアナたちと対照的な存在です。

だからエルサは一緒にゲームをしている時もみんなのテンションに合わせられないし、旅をするときもすれ違いが起きます。

そんなエルサの素の泣き方に号泣!

私がアナ雪2が大好きな理由の大きな一つである、”エルサの素の泣き顔”。初めて映画館で見た時、そのあまりのリアルさに感動し、その一週間後にもう一度映画を見に行ったのもそのシーンのためと言っても過言ではないです。

アートハランの洞窟でエルサが自分の存在を見つけ、お母様とお父様を見つけたときに見せた込み上げて泣くようなあの顔。子が親の前で我慢できず泣いてしまうような、今まで我慢していたものが溢れ出たように泣く姿は”やっと居場所を見つけた”という安堵も感じられます。

アナ雪1でありのままの姿見せるのよと歌っていたエルサも実は本来の姿ではなく、強く見せただけの自分。前作ではギチギチに編んだ髪も今作ラストは全てほどき解放され本来なりたかった姿のエルサになれたのです。

変わらないものってなんだろう?

今回、作品中に何度も出てくるワードの一つ”変わらないもの”。オラフは変わっていくことへの不安を度々口にします。

季節、人、世界、みんな変わっていく。でもその中にも変わらないものがあると信じるオラフ。

そしてその答えは””。

どんなに時代が移り変わっても”愛する気持ち”が変わらなければ私たちはきっと何があっても大丈夫と作品を通して教えてくれます。

でもやっぱり賛否両論あるよね…?

その通り。やはりアナとエルサという名コンビの別れという事実は変わらないのでショックを受ける方も多いですよね。いきなりアナに女王に相応しいのはあなたと任命し、私は森が居場所なの!と、今までのエルサが嘘のようにありのままの自分を大開放します。

その姿に”自分勝手だ!”という意見も多数あるようです。それも理解できます。

でも、私は”エルサは今までよく頑張った!”と拍手を送りたいのです。

エルサのこれまで

・両親も亡くなり、一人で氷の魔法を隠すため幼い頃からお城に閉じこもって生きてきた

・今まで人前に出てきてなかったのに長女なので女王として生きなければならない(でも悩みだらけなのでそんな余裕がない)

・自分の暴走が原因とはいえ、国民たちから腫れ物のようにされた経験がある

・アナには恋人がいて自分にはいない。でも女王であるからにはそろそろ結婚は?世継ぎは?とか言われてそう

その他苦労が多々あったことでしょう。でもやっと誰にも縛られない”エルサ”という一人の人間の人生がここから始まるのです。

そしてアナにとってもこの別れは必要なのです。何故ならアナは”エルサへの依存”が強すぎるから。エルサの姿が少しでも見えないと心配し、エルサの顔色を常に伺い、何よりもエルサを優先する。でもそれはエルサには必要のないことなので、アナも自立しなければならない時が来たのです。それと同時にアナもエルサから解放されることになります。いつでも会いに行ける距離ですし程よい距離感でこれからも仲良くいられそうですよね。

地味に好きだった細かすぎるワンシーン

クリストフのまるでミュージックビデオのようなワンシーンも面白くて映画館で吹き出しそうになりましたが、私が今作で”クリストフ”という人物の最大の魅力が詰まった一言だなあと思うシーンが一つあって、それが、ラストでアナがダムを壊すために大地の精霊アース・ジャイアントを起こし追いかけられている時、クリストフがスヴェンに乗って颯爽と現れ、

クリストフ「お待たせ!どうしたらいい?」

アナ「ダムに連れてって!」

クリストフ「よし!わかった!」

これです!(笑)普通は「え!?なんで!?どういうこと?」と聞きたくなるくらいパニックになりそうな場面なのに余計なことを一切言わず聞かず、ものすごい状況なのに冷静に判断し、アナを心から信じているからこそ出る一言。とても良かったです。

色んな意見があるけど良い映画です♫

アナ雪1から見ていると2の深さをより感じました。

そしてアナ雪3の制作も決まっているみたいなのでその後の二人を見れること、今から楽しみですね!神田沙也加さんのアナの声が次回作で聞けないことは本当に悲しいですが、声優さんが変わろうともいつまでも変わらずこれまでのアナも愛し続けます。

おすすめ度:/(星3.5)

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